「Macで動画編集をしたいけれど、いきなり有料ソフトを買うのは不安……」という方に向けて、追加課金なしで始められるMac対応の無料動画編集ソフトを、機能制限・商用利用の可否まで含めて比較します。Macには標準で高機能なソフトが入っているため、実は無料でもかなりのことができます。
この記事を読めば、あなたのレベルと目的に合った無料ソフトがどれかがはっきりわかります。なお、無料ソフトを横断的に知りたい方は無料で使えるおすすめ動画編集ソフト(Mac & Windows総覧)もあわせてご覧ください(本記事はMacに特化して深掘りします)。
結論:Mac無料動画編集ソフトの早見表
先に結論です。目的別の最適解は次のとおりです。
| 目的・レベル | おすすめ無料ソフト | ひとこと |
|---|---|---|
| とにかく手軽に始めたい | iMovie | Mac標準・完全無料。最初の1本に最適 |
| 本格的に・プロ級を目指す | DaVinci Resolve(無料版) | 無料とは思えない高機能。学習コストはやや高め |
| SNS向けにサクッと | CapCut | テンプレ・自動字幕が豊富(※商用利用は要確認) |
| 軽快に動く無料ソフトが欲しい | Shotcut | オープンソース・クロスプラットフォーム |
それぞれを詳しく見ていきましょう。
iMovie:Mac標準・完全無料の出発点
iMovieはMacに標準で用意されているAppleの無料動画編集アプリです。Mac App Storeでは「無料」で配布されており、追加課金は不要です。最新版の動作にはmacOS 15.6以降が必要で、メモリ4GB・空きディスク3.5GB程度が目安とされています(いずれもApple公式のMac App Store表記。最新の対応状況は公式ページでご確認ください)。
iMovieが向いている人
- 動画編集が初めてで、まず1本作ってみたい人
- カット・テロップ・BGM・トランジションなど基本操作で十分な人
- iPhoneで撮った素材をMacで仕上げたい人
iMovieの限界(物足りなくなるポイント)
- マルチカム編集や細かいカラーグレーディングなど、本格的な機能は限定的
- テンプレートやエフェクトの自由度は有料ソフトに及ばない
「もっと凝った編集がしたい」と感じたら、次のDaVinci Resolveか、後述の有料ソフトへのステップアップを検討しましょう。
DaVinci Resolve(無料版):プロ級を無料で
DaVinci Resolveは、映画やCMの現場でも使われるBlackmagic Design社のプロ向け編集ソフトです。驚くことに無料版でもほとんどの編集・カラー・音声機能が使えます。Mac(Apple siliconを含む)に対応しています。
無料版とStudio版(有料)の違い
Blackmagic Design公式によると、無料版とStudio版のおもな違いは次のとおりです(2026-06時点・最新は公式でご確認ください)。
| 項目 | 無料版 | Studio版(有料) |
|---|---|---|
| 解像度・フレームレート | UHD 3840×2160・最大60fpsまで | 4K超・最大120fpsまで |
| ビット深度 | 8bit | 10bit対応 |
| AI機能(ニューラルエンジン)等 | 一部制限 | ノイズ除去・Magic Mask等のフル機能 |
| 価格 | 無料 | ¥51,980(税込・買い切り) |
つまり一般的なYouTube動画やSNS動画(フルHD〜4K UHD・60fps以内)なら無料版で十分に作れます。商用利用も無料版で可能とされていますが、案件によっては条件を確認しておくと安心です。
DaVinci Resolveが向いている人
- iMovieでは物足りなくなった中級者以上
- カラーグレーディングや音声編集にこだわりたい人
- 無料でできるだけプロ品質に近づけたい人
ただし機能が多いぶん操作の学習コストはやや高めです。基本操作に慣れたい人は初心者のための動画編集ソフトの選び方もあわせてどうぞ。
CapCut・Shotcut:用途別のもう一つの選択肢
CapCut(SNS動画向け)
CapCutはテンプレートや自動字幕が豊富で、SNS向けの短い動画をすばやく作りたい人に人気です。クレジットカード不要で無料から試せます。ただし無料プランでの商用利用の可否・有料Proの料金・書き出し時の透かしの扱いは変更されることがあるため、業務で使う場合は必ずCapCut公式の利用規約・最新情報をご確認ください(本記事では断定を避けます)。
Shotcut(軽量・オープンソース)
Shotcutは無料・オープンソースの動画編集ソフトで、Windows・Mac・Linuxに対応します。シンプルで軽快に動くため、「DaVinciは重そう」「広告や課金要素のない無料ソフトがいい」という人の選択肢になります。
無料ソフトの限界と「次の一手」
無料ソフトでも多くのことができますが、テンプレートの豊富さ・他のAdobeアプリ(Photoshop / After Effects等)との連携・最新の機能を求めると、有料ソフトが視野に入ってきます。
動画編集の業界標準のひとつがAdobe Premiere Proです。Macにも対応しており、料金は単体プランの年間月々払いで月額¥3,280(税込)から(2026-06時点・最新価格はAdobe公式でご確認ください)。買い切りではなくサブスクリプションです。
いきなり契約する前に、7日間の無料体験でiMovieやDaVinciとの違いを試してみるのがおすすめです。無料ソフトで「ここが物足りない」と感じたポイントが解消するかを確かめてから決められます。
どのプランが自分に合うか迷ったら、あなたに合ったAdobeプラン診断もご活用ください。
M1 / M2 / M3 / M4 Macでの動作と推奨スペック
近年のApple silicon搭載Mac(M1〜M4シリーズ)は動画編集との相性が良く、フルHD〜4Kの編集も快適にこなせます。ただしソフトごとに必要なmacOSバージョンやメモリ要件が異なるため、導入前に各公式の動作要件を確認しましょう。
「これから動画編集用にMacやPCを選びたい」という方は動画編集に適したオススメPC 10選や、Premiere Proを使う場合の推奨スペック完全ガイドが参考になります。
よくある質問(FAQ)
Q. iMovieとDaVinci Resolve、どちらを選べばいい?
A. まずは手軽なiMovieで基本操作に慣れ、「色味や音声をもっと作り込みたい」と感じたらDaVinci Resolve無料版に進むのがおすすめです。最初からプロ品質を目指すならDaVinciでも構いません。
Q. 無料ソフトで作った動画を商用利用してもいい?
A. iMovie・DaVinci Resolveの無料版は一般に商用利用が可能とされていますが、CapCutなど一部のソフトは規約が変わることがあります。業務・案件で使う場合は各ソフトの公式利用規約を必ずご確認ください。
Q. Final Cut Proは無料で使える?
A. いいえ、Final Cut Proは有料です。Apple公式によると、サブスクリプション(月額¥1,780/年額¥17,800・新規ユーザーは30日間無料体験)または買い切り版¥50,000(税込)で提供されています(2026-06時点・最新はApple公式でご確認ください)。完全無料で使えるのはiMovieです。
Q. Macのスペックはどれくらい必要?
A. ソフトによって異なります。たとえばiMovieは最新版でmacOS 15.6以降・メモリ4GBが目安です。4K編集や本格的なソフトを使う場合は、メモリ16GB以上のApple silicon搭載Macが快適です。
まとめ:Macなら無料で動画編集を始められる
- とにかく始めたい → iMovie(Mac標準・完全無料)
- 本格的に → DaVinci Resolve無料版(プロ級・UHD/60fpsまで無料)
- SNS向けに → CapCut(商用利用は要確認)/軽快に → Shotcut
- 物足りなくなったら → Premiere Proの7日間無料体験で比較してから判断
まずは無料ソフトで一本作ってみて、編集の楽しさと「次に欲しい機能」を体感するところから始めましょう。
