動画編集を始めたい、またはSNS向けのショート動画を効率良く作りたい人にとって、Premiere Proは2025年時点で最も実用性の高い選択肢のひとつです。
最新バージョンでは、AIによる自動カット、無音部分の自動削除、テキストベース編集といった「作業時間を大幅に削減する機能」が標準搭載され、初心者でも短時間で編集作業を進められる環境が整っています。
この記事では、Premiere Proを使ったショート動画編集の基本と、2025年の最新機能を踏まえた効率的な編集手法を、必要なポイントだけに絞って解説します。
この記事でわかること
YouTube Shorts・Instagram Reels・TikTok の2025年時点の動画仕様(長さ/解像度/推奨フォーマット)
Premiere Pro を使ったショート動画編集の基本フロー(カット・テロップ・書き出し)
AI自動カット/無音検出/テキストベース編集など最新機能を使った効率化手法
2025年のショート動画で押さえるべき編集傾向と投稿時の注意点
SNS別ショート動画の基本仕様とトレンド(2025年最新版)

ショート動画を投稿できる主要SNSには、それぞれ仕様やアルゴリズム上の特徴があります。編集作業に入る前に、各プラットフォームの基本仕様を正確に押さえておくことで、無駄のない動画設計ができます。
ここでは、2025年時点での YouTube Shorts・Instagram Reels・TikTok の仕様と、編集に直接影響するポイントを整理します。
YouTube Shorts
この章では、YouTube Shorts の 2025年時点の動画仕様(長さ・比率・解像度・収益化条件)と、実際の視聴傾向をまとめています。
YouTube Shorts は、YouTube上で縦型ショート動画を投稿できる機能です。2024年10月15日以降、最大3分までの縦型動画を Shorts として投稿できます。
Shorts は視聴者を長尺動画へ誘導したり、チャンネル全体のリーチ拡大に使われることが多く、検索・ホームフィードの両方で露出できる点が強みです。
YouTubeでは、15〜30秒程度の短い動画の完視聴率が高い傾向にあります。長尺化が可能になったとはいえ、短尺中心という特性は変わりません。
また、収益化したい場合は YouTube Partner Program(YPP)への参加が必要です。
条件は以下
チャンネル登録者 1,000人以上
過去12か月の総再生時間 4,000時間、または Shorts 視聴回数 1,000万回以上(直近90日)
仕様は随時更新されるため、投稿前に YouTube公式の最新情報を必ず確認してください。
基本仕様
項目 | 内容 |
|---|---|
推奨アスペクト比 | 9:16(縦型) |
最大動画長 | 3分(2024年10月15日以降) |
推奨解像度 | 1080 × 1920 |
推奨ファイル形式 | H.264 / MP4 |
収益化条件 | 1,000人+総再生時間4,000h or Shorts 1,000万回(90日) |
【要点まとめ】
Shorts は 編集上は最大3分、視聴上は15〜30秒が最適。
アスペクト比は 9:16、解像度は 1080×1920 が基本。
収益化には YPP 条件を満たす必要あり。
長尺化は可能になったが、短尺中心の特性は変わらない。
Instagram Reels
この章では、Instagram Reels の動画仕様(最大長さ・音源制限・解像度)と、拡散に影響する要素を整理しています。
Instagram Reels では、2025年現在 最大3分までの動画を投稿できます。ただし、著作権付き音源を使用する場合は最大90秒までという制限があります。
Instagramは「発見性の高さ」が特徴で、ハッシュタグ検索・おすすめタブ・フィード上のレコメンドアルゴリズムによって広く拡散される可能性があります。
また、Instagramは写真文化がベースにあり、Reelsでも “視覚的な美しさ” や “統一感” のある画づくりが評価されやすい傾向があります。
基本仕様
項目 | 内容 |
|---|---|
推奨アスペクト比 | 9:16 |
最大動画長 | 3分 |
著作権付き音源利用時の最大長 | 90秒 |
最小動画長 | 3秒 |
推奨解像度 | 1080 × 1920 |
推奨ファイル形式 | MP4 / H.264 |
【要点まとめ】
Reels は最大3分だが 音源付きは90秒まで。
Instagramは視覚的美しさ・統一感を重視する傾向が強い。
アスペクト比は 9:16 が標準。
推奨解像度は 1080×1920。
TikTok
この章では、TikTok の動画時間・アップロード仕様・推奨設定と、実際に伸びやすい尺の傾向をまとめています。
TikTok はショート動画の代表格で、視聴者の好みに合わせて次々に動画を提示する For You ページ(FYP) が最大の特徴です。パーソナライズ精度の高さから、短時間で広くリーチできるプラットフォームです。
動画時間は
アプリ内で撮影・編集 → 最大10分
外部ソフトで編集した動画をアップロード → 最大60分
まで対応しています。
とはいえ、ユーザーが実際に視聴しているのは 15秒〜1分の短尺が中心。21〜34秒あたりの動画が最もエンゲージメントが高いという傾向があります。
多様なエフェクト・作例・コラボ機能(デュエット、ステッチ)など、TikTok独自の文化も伸びています。
基本仕様
項目 | 内容 |
|---|---|
推奨アスペクト比 | 9:16 |
最大動画長(アプリ編集) | 10分 |
最大動画長(アップロード) | 60分 |
推奨解像度 | 1080 × 1920 |
推奨ファイルサイズ | 500MB(理想は50MB以下) |
推奨形式 | MP4 / H.264 |
【要点まとめ】
最大60分に対応しているが、実際に見られるのは 15秒〜1分。
TikTokは FYP のレコメンド精度が拡散の鍵。
縦型 9:16 & 1080×1920 が基本設定。
トレンド音源やエフェクト文化が強いプラットフォーム。
トレンドを押さえた編集テクニック

この章では、2025年にSNSで伸びやすいショート動画の編集傾向と、Premiere Proで実際にどう作るかを、実用的な手順とともに解説します。
テンポの速いカット編集
視聴維持率を高める基本として、不要な間を徹底的に削り、情報密度を高める編集が主流です。
特に Shorts や Reels では「1〜2秒で情報が切り替わる」ようなテンポがトレンド。
やり方
カットツールで不要部分を短く切り詰める
1〜2秒以内のショットを連続させるとテンポが維持される
シーンが変わるときは、トランジションより ハードカット(無加工) の方が視認性が高い
Premiere Pro での効率化
自動カット(Silence Detection)
→ 無音部分を自動検出して削除
自動テンポ調整(リズム解析系のAI機能)
→ BGMのビート位置に合わせた編集がしやすい
テキストベース編集
→ 音声を文字起こしし、テキスト上で不要文を削除 → タイムラインに反映
テンポ系編集は、AIツールとの相性が最も良い領域のひとつ。
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テキストオーバーレイと字幕
音声を出さずに視聴されるケースが多いため、2025年のショート動画では字幕・テキストの可視性が重要な要素です。
やり方
動きのあるテキストアニメーション(スライドインやフェードイン)もエフェクトコントロールで設定できるので、ちょっとした工夫でインパクトを出せます。
Premiere Pro の最新仕様(2025年版)
エッセンシャルグラフィックス廃止 → プロパティパネル + グラフィックテンプレートパネルに統合
字幕は自動生成+27言語翻訳に対応
AIによる 話者識別(Speaker Detection) が可能
テキストアニメーション(フェード・スライドイン)はエフェクトコントロールで統一管理
字幕は視認性が命なので、装飾よりも読みやすさを優先するのが基本。
BGMや効果音で魅力アップ
動画の印象を大きく左右するのが 音のまとまり(ラウドネス管理) と リズム。
やり方
プロジェクトに読み込んだBGMをタイムラインへ配置
音量は -6〜-12dB を基準に調整
効果音はポイントで使い、乱用しない
キーフレームでフェードイン/フェードアウトを設定
Premiere Pro での効率化
ラウドネス自動正規化
→ SNS投稿時に音量差が出にくい
オーディオ自動ダッキング
→ BGMを自動で弱めてセリフを聞きやすくする
AIノイズ除去(自動)
→ ボイスクリアネスが向上
音が整うだけで編集レベルが一段階上がる。
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トレンドをキャッチするには?
編集そのものよりも重要なのが、どのテーマ・編集スタイルが伸びているのかを把握すること。
チェックすべき場所(実践向け)
TikTokで「For You」ページや「発見」を見る
→ 流行中の音源・編集パターン・テンポ感がわかる
→ 特にハッシュタグ「#Trend」「#CapCutテンプレート」は必須
YouTubeの「急上昇」や「Shorts Feed」を確認
→ バズり始めのショート動画の傾向がつかめる
→ BEAT系編集・字幕スタイルが見やすい
Instagramでハッシュタグフォロー機能を使う
→ #リール編集 #トレンド音源 などを追跡
→ おすすめ(Explore)への表示傾向がわかる
トレンド収集の基本指針
“音源”がトレンドの起点になることが多い
編集トレンドは TikTok → Instagram → YouTube の順で波及
週に1回は必ずチェックすること
「テンプレート文化」は2025年も継続
要点まとめ
テンポ重視の編集は短カットの連続が基本
字幕は自動生成を活用しつつ、視認性を最優先
BGMはラウドネスとリズムで全体の完成度が変わる
トレンド収集は TikTok → Instagram → YouTube の順で行う
Premiere Pro のAI機能(無音検出・テキストベース編集・ラウドネス自動調整)は必ず使う
視聴者を惹きつけるコツ

ショート動画は、最初の数秒で「見続けるか/離脱するか」が決まります。
特に TikTok・Instagram Reels・YouTube Shorts では、視聴維持率(視聴完了率)がアルゴリズムの中核要素であり、伸びる動画は例外なくここが強いです。
多くのバズ動画に共通する特徴として
冒頭のつかみが明確であること
全体の構成がシンプルで理解しやすいこと
画面情報の整理が行われていること
テンポの良いカットで間がないこと
などの要素が挙げられます。
こうした特徴を実際の編集で再現するために、ここでは視聴者を惹きつけるための5つの具体的なコツに分けて紹介します。
① 最初の 1〜3秒で“動画の意味”を提示する
ショート動画でもっとも離脱が多いのが冒頭です。
視聴者は動画を「見始める」のではなく、「瞬間的に判断している」ので、最初の1〜3秒で“この動画を見る理由”を提示できるかどうかが分岐点になります。
ここを曖昧にした瞬間、内容がどれだけ良くても続きは見られません。
入れるべき要素
見れば得られるポイント
結論の提示(先出し)
視覚的に印象に残る動作や変化
テロップで目的を明確化
避けるべき例
ゆっくりしたフェードイン
前置きの長いシーン
動きのない静的ショット
“即結論”はショート動画の鉄則です。
② 画面情報はシンプルに、主役を1つに絞る
スマホ視聴の画面は小さく、情報を詰め込みすぎると読まれません。
視聴者が「どこを見ればいいのか」を迷った瞬間、離脱が起こります。
優れたショート動画は例外なく、画面の主役が一目で判別できます。
これは派手さとは別の“情報の整理”の問題です。
実践ポイント
テキストは画面面積の30%以内
色数は 3色以内(背景/文字/アクセント)
不要な動きが入る素材は避ける
テキストは固定位置に置き、動かさない
Premiere Pro での対応
ガイドラインで視線ルートを確認
背景のブラーで主役を強調
テキスト影で視認性を補強
画面が整理されているだけで、視聴者の“理解速度”が上がります。
③ カットのテンポは“待たせない”ことが最重要
視聴者は待たされた瞬間にスワイプします。
ショート動画で重要なのは「次の情報が来るまでの間」を徹底的に削ること。
テンポの悪い動画は、それだけで“素人感”が出てしまいます。
実践基準(2025年版)
0.5〜2秒のショットを基本にする
動きや変化がある場面だけ残す
トランジションよりハードカット中心
間(無音・無動作)は削る
Premiere Pro のAIで効率化
無音検出 → 自動で間を削除
テキストベース編集 → 不要文を文字上で削って時短
BGMの拍に合わせて編集しやすい
テンポは“編集技術”ではなく“離脱対策”です。
④ ストーリー構造を取り入れると完視聴率が上がる
ショート動画でもストーリーは機能します。
特に 「変化」や「意外性」 が入ると最後まで見られる確率が大きく上がる。
単に情報を並べるだけではなく、
「次に何が起こるか」の期待を持たせる構成が重要。
シンプルな構成テンプレ
起:冒頭3秒でテーマ・ゴールを提示
承:過程・説明をテンポよく展開
転:予想外の展開/変化
結:まとめ・余韻・次への誘導
有効な例
変化(Before→After)
意外性
制限時間・チャレンジ系
ストーリーは編集の“骨格”です。視聴維持率に直結します。
⑤ 音と映像の同期で“完成度の高さ”を出す
視聴体験の印象は“音”で大きく変わります。
BGMとカットのリズムが一致すると、視覚と聴覚が連動して、動画全体の完成度が自然と上がります。
逆に、音がガチャついているだけで“素人動画”になります。
指針
BGMのビートにカットを合わせる
効果音は必要な箇所だけ
音量は -6 〜 -12dBに統一
ボイスあり動画はダッキングを自動適用
Premiere Pro の時短技
ラウドネス自動調整
自動ダッキング
AIノイズ除去
→ 音の統一感が一発で改善
音を整えると、動画の“印象値”が跳ね上がります。
要点まとめ
視聴者を惹きつけるには、冒頭での提示、画面の整理、テンポ、ストーリー、音の5つが核心になります。
これらはどれか一つでは機能せず、総合的に組み合わさったときに視聴維持率が最大化されます。
ショート動画の編集は、派手なテクニックよりもこの5つの基礎が最も影響力が大きいです。
冒頭1〜3秒で“見る理由”を出す
画面情報は最小限に整理する
待ち時間ゼロのテンポを作る
ストーリーで視聴者を引っ張る
音と映像を同期させて完成度を上げる
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ではいよいよ、Premiere Proでショート動画を作ってみよう!

ここからは、Premiere Proを使ったショート動画制作を実際の手順に沿って進めます。
2025年版Premiere Proでは、ショート動画向けのテンプレートや縦型用プリセットが強化され、最初のセットアップが以前よりも簡単になりました。また、AIによる自動カット・無音削除・テキストベース編集など、時短に直結する機能も使えるため、短時間で効率よく編集できます。
以下では、プロジェクト作成 → 素材の準備 → 編集 → 書き出し までを8ステップで整理します。
まずは、プロジェクトを立ち上げよう
Premiere Proを開いたら新規プロジェクトを作成します。
ショート動画制作では最初の設定を誤ると後の工程に影響するので、最初に縦型のテンプレートを選んでおくとスムーズです。
手順
編集を始める準備を整えよう
作業スペースを整えておくと、この後の編集が大幅にやりやすくなります。
簡単な流れ
新規プロジェクトを開くと、編集画面が表示されます。
画面左側にSNS別のテンプレートが並んでいるので、使いたい形式をタイムラインへドラッグ&ドロップ。 今回はInstagramリールを選択。

プログラムモニターが縦型に変わり、ガイドライン(上下の紫領域)が表示されます。
作業しやすいように、必要に応じてワークスペースをカスタマイズします。
プログラムパネルをドラッグ&ドロップして右端に持っていってみましょう。
右端に緑色のエリアが現れたらドラッグを離します。
タイムラインを少し工夫します。このままだとテンプレートがうまく活かせません。テンプレートをドラッグ&ドロップで一つ上にずらし、かつ透明度を少し下げて素材の上にテンプレートが薄くかかるようにします。編集しながらレイヤーの「目」アイコンで表示・非表示を切り替えながら字幕や動画の配置のバランスを確認しながら作業を勧めましょう。

素材を読み込んでみよう
ここから動画素材を読み込んでいきます。
手順
「ファイル」→「読み込み」を選択。
使用したい動画や写真を選ぶ。
「開く」をクリックすると素材がプロジェクト内に表示されます。
タイムラインで編集しよう
読み込んだ素材をタイムラインに配置して、ショート動画の骨組みを作っていきます。
手順
素材をタイムラインにドラッグ&ドロップ。
横動画の素材を縦型に使う場合は、スケールと位置を調整して中央へ配置。
→ 右側の「エフェクトコントロール」でサイズ調整可能。
Premiere Pro 2025では、縦型プロジェクト内で横動画を自動トリミングする “自動リフレーミング” を利用することもできます。
エフェクトを付けてみよう
動画に動きを加えたり、印象を調整する工程。
手順
「エフェクト」パネルを開く。
好きなエフェクトを動画の上にドラッグ&ドロップ。
「エフェクトコントロール」で強さ・色味・動きを調整。
※2025年版ではカラー補正のAI解析が強化され、白飛び・黒つぶれの補正も自動で改善できます。
テキストを入れてみよう
字幕やタイトルの追加は、特に縦型動画では必須。
手順
「T(テキスト)」アイコンをクリック。
動画の任意の位置をクリックして文字入力。
フォント・サイズ・色は「エフェクトコントロール」で調整。
※2025年のアップデートで「エッセンシャルグラフィックス」は廃止され、プロパティパネル と グラフィックテンプレートパネルに統合されています。
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音楽をつけよう
映像のテンポに合わせて音源を配置すると完成度が上がる。
手順
使いたい音楽をプロジェクトに読み込む。
タイムライン下部にドラッグ&ドロップ。
音量と長さを動画に合わせて調整。
※2025年版ではBGMに自動ダッキングを適用でき、声と音量のバランス調整が一瞬で終わります。
さあ、完成!書き出そう
最後は書き出し設定です。
手順
画面上部メニューから「ファイル」→「書き出し」→「メディア」。
形式は H.264、プリセットは
「Match Source - High Bitrate」
または
「YouTube 1080p HD(縦型なら9:16)」
を選べば問題なし。
保存先とファイル名を指定し、「書き出し」をクリック。
Premiere Pro 2025では、書き出し画面に「SNSに直接アップロード」ボタンが追加されているため、YouTube Shorts・Reels・TikTokへそのまま投稿することも可能です。
初回は操作に戸惑う部分があるかもしれませんが、上記の手順さえ押さえておけば、ショート動画の基本的な編集は問題なく行えます。慣れてきたら、AI機能やテンプレートを組み合わせて、より効率的な編集にも挑戦してみてください。
効果的な編集テクニックとテンプレート・AI活用法

ショート動画は、ちょっとした編集テクニックやテンプレート、そしてAI機能を活用することで、初心者でもクオリティの高い作品を効率的に作れます。
ここでは、Premiere Proを使った効果的な編集テクニックと、2025年現在注目されているAI編集機能、テンプレートの活用法についてご紹介します。
使いやすい編集テクニック
まずは、ショート動画作りに役立つ編集テクニックをいくつかご紹介します。
これを押さえておくだけで、視聴者にインパクトを与えたり、テンポ良く見せたりできるので、ぜひ取り入れてみてください!
- ジャンプカットでテンポアップ
無駄なシーンをカットして、重要な部分だけを繋ぐジャンプカットは、短い動画にはぴったりです。これでテンポがぐっと良くなって、見ている人も飽きずに最後まで見てくれます。Premiere Proの「カットツール(Razor Tool)」で、不要な部分をサクッと削って繋げてみましょう。 - ズームイン・ズームアウトで動きを加える
動きのある動画は、視覚的に引きつけられますよね。ズームインやズームアウトのエフェクトを使えば、映像にダイナミックな動きを加えられます。Premiere Proの「エフェクトコントロール」を使って、ズーム効果を入れてみてください。特に、強調したい部分に使うと効果的です。 - スローモーション&ファストモーションでメリハリをつける
スローモーションやファストモーションも、動画の雰囲気を変えるための強力なツールです。感動的なシーンをゆっくり見せたり、アクションを速く見せたりすることで、視覚的なメリハリをつけられます。Premiere Proの「スピード/デュレーション」やAIによる自動タイミング調整機能を活用しましょう。 - ダイナミックなテキスト&モーショングラフィックス
2025年は動きのあるタイポグラフィやアニメーションテキストがトレンド。Premiere Proの「エッセンシャルグラフィックス」やテンプレートを活用すれば、初心者でも簡単にプロっぽい演出ができます。 - カラーグレーディングで印象を変える
「Lumetriカラー」パネルやAIによる自動カラー補正機能を使うと、動画の雰囲気を手軽に変えられます。プリセットLUTやテンプレートも豊富です。
AIを活用した時短&高品質編集
テキストベース編集
音声を自動で文字起こしし、テキストを編集する感覚で動画のカットや修正ができます。AIが「えー」「あのー」などの不要な言葉も自動検出してワンクリックで削除できるので、初心者でも効率よく編集できます。オートリフレーム(自動リサイズ)
AIが被写体を自動追尾し、横長動画を縦型(9:16)に最適化。TikTokやInstagram、YouTube Shorts用の書き出しが一瞬で完了します。AIによる自動BGMリミックス
動画の長さに合わせてBGMを自動で調整する「リミックス機能」も便利。手動で音楽を切り貼りする必要がありません。自動字幕&多言語翻訳
AIが音声を認識して自動で字幕を生成。2025年には多言語翻訳にも対応し、海外向けのショート動画にも活用できます。
テンプレートをうまく活用しよう
テンプレートを使えば、編集がもっと楽になりますし、プロ並みの仕上がりも手に入ります。
特にトランジションやテキストアニメーション、サムネイルなど、テンプレートを使うとすぐに完成度の高い動画が作れます。
使い方の基本
Premiere Proで「エッセンシャルグラフィックス」パネルを開く
テンプレートを検索して選ぶ
タイムラインにドラッグ&ドロップし、テキストやカラーをカスタマイズ
これなら、時間がないときでも短時間で見栄えの良い動画が作れますし、デザインに自信がなくても安心です。
良質なテンプレートが見つかるサイト
次は、良質なテンプレートが手に入るおすすめのサイトやサービスをご紹介します。
特にショート動画に向いているものが揃っているので、ぜひチェックしてみてください!
- Envato Elements
Envato Elementsは、たくさんのPremiere Proテンプレートが揃っているサイトです。月額制で、トランジションやタイトルアニメーションを無制限にダウンロードできるので、いろいろ試したい方におすすめです。 - Motion Array
Motion Arrayは、シンプルで使いやすいテンプレートが豊富です。特に短い動画を作りたい場合、使いやすい素材がたくさん揃っているので、編集がスムーズに進みます。 - Mixkit
無料で使えるテンプレートが欲しいならMixkitがおすすめです。テンプレートの数も多く、無料でもクオリティの高いものが手に入ります。コストをかけずにプロっぽい動画を作りたい方にはぴったりです。 - Adobe Stock
Adobe Stockは、Premiere Proに最適化されたテンプレートを提供しているので、Adobeユーザーにはとても便利です。操作もスムーズですし、質も高いので、一度試してみてください。
テンプレートをうまく使うことで、作業がぐっと効率的になり、完成度も高まります。ぜひ上記のサイトを活用して、あなたの動画作りに取り入れてみてくださいね!
まとめ
ショート動画編集は、Premiere Proの最新機能やテンプレート、AIツールを活用することで、初心者でも効率よく高品質な作品を作れる時代になりました
YouTube Shorts、Instagram Reels、TikTokなど、それぞれのプラットフォームの特徴や最新仕様を押さえ、AIによる自動編集やテンプレートを上手に使うことで、短時間でプロっぽい動画が仕上がります。
各SNSの投稿仕様やトレンドを事前に確認し、最適なフォーマットで動画を作成しましょう。
ジャンプカットやズーム、テキストアニメーションなどの編集テクニックに加え、AIによる自動カットや字幕生成なども積極的に活用すると、作業効率が大きく向上します。
テンプレート配布サイトやPremiere Proの内蔵テンプレートを使えば、デザインや演出に自信がなくても安心です。
まずは無料体験からPremiere Proを試し、気軽にショート動画制作を始めてみてください。最新の機能やトレンドを取り入れながら、あなたらしい動画表現を楽しみましょう。













