みなさん、こんにちは!
最近、SNSでショート動画が大ブームですよね。
Instagram Reels、TikTok、YouTube Shortsなど、短い動画コンテンツがどんどん人気を集めています。
今回は、Adobe Premiere Proを使ってこういったSNS向けのショート動画を作る基本的な方法をご紹介します。
初心者の方でも大丈夫、一緒に楽しく学んでいきましょう!
この記事でわかること
- Premiere Proの基本操作
- SNS向けショート動画の編集手順
- 各プラットフォーム(Instagramリール、TikTok、YouTubeショーツ)の特徴
- 効果的な編集テクニックとテンプレートの活用法
プラットフォームごとの特徴を押さえよう
YouTube Shorts
YouTube Shortsは、YouTubeが提供するショート動画サービスで、最大3分(2024年10月15日以降)の縦型動画を投稿できます。
通常のYouTube動画と同じチャンネルで運用でき、Shortsで興味を持った視聴者を長尺動画へと誘導する使い方も可能です。
『Shortsシェルフ』や『フィード表示』によって発見されやすく、多くの視聴者にリーチできる拡散力が魅力です。2023年からは収益化の対象にもなっており、本格的な運用も視野に入ります。
ただし、収益化にはYouTube Partner Programへの参加が必要であり、1,000人以上の登録者と直近 90日間で1,000 万回以上のShorts視聴回数などの条件を満たす必要があります。
YouTube Shortsで人気のショート動画の特徴YouTube Shortsでは、教育的な内容や、ハウツー動画が人気です。
なお、YouTube Shortsではエンドスクリーン機能は利用できません。この機能は通常の長尺動画に限定されています。ただし、説明欄やコメント欄にリンクを貼ることで視聴者を誘導することが可能です。
Instagram Reels
Instagram Reelsは、Instagramが提供するショート動画機能で、2025年現在では最大3分までの動画を投稿できます。
ただし、著作権付きの音源を使う場合は、最大90秒までの制限があります。著作権付きの音源を使って3分動画を投稿した場合、後半部分には音楽が適用されない状態となるため注意が必要です。
ハッシュタグ検索がしやすく、『おすすめ』タブやアルゴリズムによる発見性も高いため、トレンドに乗りやすいのが魅力です。
もともと写真に強いInstagramだけあって、動画も“見た目の美しさ”が重要視される傾向があります。また、『ストーリー性』や『視聴者とのエンゲージメント』もリール動画成功の鍵となります。
Instagram Reelsで人気のショート動画の特徴Instagram Reelsでは、音楽との同期が重要視されます。トレンド音楽に合わせたダンスや口パク動画が人気です。
TikTok
TikTokは、ショート動画の代表格ともいえる存在。
最大の特徴は、ユーザーの好みに合わせて動画を次々に見せてくれる「For You」ページ。その中毒性はかなりのものです。
動画の長さは、アプリ内編集なら最大10分、外部のソフトで編集してアップロードするなら最大60分まで投稿できます。とはいえ、よく見られているのは15秒〜1分程度の短い動画が中心です。
デュエット機能もTikTokならでは。他の人の動画と並べてコラボやリアクション動画が作れます。
さらに音楽との相性が良く、人気曲に合わせたダンスやリップシンク動画も多くの支持を集めています。
TikTokで人気の動画の特徴TikTokでは、AIフィルターを活用した変身動画や、15秒単位で分割した複数クリップ戦略が主流です。テキストやステッカーに加え、視聴者のコメントを反映するインタラクティブな要素も人気を集めています。
各プラットフォームについて
プラットフォーム | アスペクト比 | 最大の長さ | 推奨解像度 |
---|---|---|---|
YouTube Shorts | 9:16 | 3分 | 1080x1920 |
Instagram Reels | 9:16 | 3分 | 1080x1920 |
TikTok | 9:16 | 60分 | 1080x1920 |
トレンドを押さえた編集テクニック
SNSのショート動画、作るならやっぱり今のトレンドを押さえたいですよね。
トレンドに乗ることで、視聴者の目に留まりやすくなります。
ここでは、最近のトレンドと、そのテクニックをPremiere Proでどうやって実現できるかをご紹介します。
編集が初めての方でもすぐに取り入れられる内容なので、ぜひ試してみてください!
テンポの速いカット編集
まず、今人気なのは「テンポの速いカット」です。
短いカットをどんどん繋げることで、飽きずに最後まで見てもらえます。
やり方
- カットツールを使って、必要な部分だけを短く切り取っていきます。
- そのカットを繋げるときには、トランジションをうまく使うと良い感じになります。
より効率的にカット作業を行うには、Adobe senseiというAI機能を使った時短テクニックをおすすめします。「【時短術】Premiere Pro×Sensei:AIで映像編集が激変!」で解説しています。
テキストオーバーレイと字幕
次に、テキストや字幕を使うのも効果的です。
最近は、動画に音がなくても伝わるようにするために、字幕やキャプションを使う動画が増えています。
特にSNSだと音を出さずに見ている人も多いので、視覚的にわかりやすい工夫は大事です。
やり方
動きのあるテキストアニメーション(スライドインやフェードイン)もエフェクトコントロールで設定できるので、ちょっとした工夫でインパクトを出せます。
BGMや効果音で魅力アップ
音楽や効果音も、動画を盛り上げる重要な要素です。
動画のリズムに合わせたBGMや、ポイントで効果音を入れることで、動画がぐっと引き立ちます。
やり方
- プロジェクトパネルから追加したBGMや効果音を選んでタイムラインにドラッグ。映像に合わせて音の配置を調整します。
- キーフレームを使えば、音量のフェードインやフェードアウトも簡単にできます。
音楽と映像のタイミングがぴったり合うと、動画全体がプロっぽく見えますよ。
音声の取り扱いについては「【Premiere Pro】初心者でも簡単にできる音声の改善テクニック」で詳しく解説しています。
トレンドをキャッチするには?
さて、トレンドを押さえた動画を作るためには、やっぱり最新の流行を知ることが大切ですよね。
どうやってトレンドをキャッチするか、いくつかの方法をご紹介します。
- TikTokで「For You」ページや「発見」タブを見る
TikTokはトレンド発信源として知られており、流行音楽や編集スタイルが集まります。「発見」タブでは人気ハッシュタグや再生回数の多い動画も確認できるため、定期的なチェックがおすすめです。 - YouTubeの「急上昇」タブをチェックする
YouTubeでは主に長尺動画が掲載されますが、一部ショート動画も含まれます。全体的なコンテンツトレンドや話題性の高いテーマを把握する際に役立ちます。 - Instagramでハッシュタグフォロー機能を活用する
Instagramでは『#トレンド』『#ショート動画編集』などのハッシュタグをフォローすると、そのテーマに関連した投稿がフィード画面に表示されます。これにより最新コンテンツへのアクセスが容易になります。
このように、各プラットフォームごとの特性を意識してトレンド情報を収集し、自分らしい動画制作に取り組んでみてください。楽しみながら編集に挑戦しましょう!
視聴者を惹きつけるコツ
ショート動画で一番大切なのは、最初の3秒です。この3秒で視聴者の心をグッと掴まないと、すぐにスクロールされてしまいます。インパクトのある映像やテキストで始めるのがおすすめです。
音楽選びも重要ですが、効果音も忘れずに。ちょっとした効果音で、動画の印象がガラッと変わることもあります。Premiere Proの「オーディオエフェクト」を使って、遊び心のある音作りをしてみてください。
最後に、視聴者に行動を促すのも忘れずに。「いいね」や「フォロー」を呼びかけるテキストやグラフィックを入れておくと、エンゲージメント率アップにつながります。
つまり
- 冒頭3秒の重要性
最初の3秒で視聴者の興味を引くことが重要です。インパクトのある映像や音声を使用し、即座に内容を理解させましょう。- Premiere Proでの実現
- 目を引くビジュアルや音楽をクリップの冒頭に配置。
- テキストアニメーションでタイトルや重要なメッセージを表示。
- Premiere Proでの実現
- サウンドデザイン
BGMや効果音を効果的に使用することで、視聴者の感情を動かし、記憶に残る動画を作成できます。- Premiere Proでの実現
- 「オーディオ」パネルから適切なBGMや効果音を選択。
- タイムライン上で音量やフェードイン・フェードアウトを調整。
- Premiere Proでの実現
- インタラクティブ要素の追加
視聴者参加型の要素(例:アンケート、クイズ)を取り入れることで、エンゲージメントを高められます。- Premiere Proでの実現
- テキストやグラフィックを使って質問やクイズを表示。
- コメント欄での回答を促すテキストを追加。
- Premiere Proでの実現
- ストーリーテリング
短い時間でも明確なストーリー展開を心がけ、視聴者の感情を動かしましょう。- Premiere Proでの実現
- シーンごとにクリップを配置し、ストーリーの流れを作成。
- トランジションやエフェクトを使ってシーンをつなぐ。
- Premiere Proでの実現
実践例:商品紹介動画
- 冒頭3秒:商品のクローズアップと、インパクトのある音楽でオープニング
- 5-10秒:商品の特徴を簡潔なテキストアニメーションで紹介
- 10-20秒:使用シーンを複数のカットで素早く切り替えて表示
- 20-25秒:商品のベネフィットをテキストと共に強調
- 25-30秒:購入方法や特典情報を表示し、行動を促す
このような構成で、テンポよく情報を提供することで、視聴者の興味を最後まで維持できます。
効果的な編集テクニックとテンプレートを活用することで、あなたのショート動画は多くの視聴者の心を掴み、高いエンゲージメントを得ることができるでしょう。
常に最新のトレンドをチェックし、自身の動画制作スキルを磨き続けることが重要です。
ではいよいよ、Premiere Proでショート動画を作ってみよう!
みなさん、準備はいいですか?
Premiere Proでかっこいいショート動画を作る冒険に出発しましょう!
まだPremere Proをお持ちでない方は、以下の公式サイトからまずは無料版をダウンロードして試してみましょう。
簡単な流れ
まずは、プロジェクトを立ち上げよう
1.Premiere Proを開いたら、「新規プロジェクト」をクリック。
2.プロジェクトの名前を任意のものに変更。ここでは初期のままの名前で進めます。保存先も任意のものに変更。
3.プリセットのタブを開き、「Social Media template Project.prproj」を選択。
4.「作成」をクリック。自動で9:16の縦型動画用のプロジェクトが作られます。編集を始める準備を整えよう
1.新規プロジェクトが開くと以下のような画面になります。
2.赤枠で囲ったところに各SNSのテンプレートがあるので、使いたいものをタイムラインにドラッグ&ドロップ。今回はInstagramリールを選択。
3.プログラム画面が以下のように変わります。両端の紫の部分は、アップロードすると削除されてしまうので字幕を付ける際などに気を付けましょう。
4.作業しやすいようにワークスペースをカスタマイズします。プログラムパネルをドラッグ&ドロップして右端に持っていってみましょう。右端に緑色のエリアが現れたらドラッグを離します。
5.プログラムパネルが右に移動します。各パネルの幅を微調整すると、作業しやすいワークスペースが出来上がります。
6.タイムラインを少し工夫します。このままだとテンプレートがうまく活かせません。テンプレートをドラッグ&ドロップで一つ上にずらし、かつ透明度を少し下げて素材の上にテンプレートが薄くかかるようにします。編集しながら「目」のマークを切り替えて表示・非表示しながら字幕や動画の配置のバランスを確認しながら作業を勧めましょう。
素材を読み込んでみよう
1.「ファイル」から「読み込み」を選択。
2. 使いたい動画や写真を選びます。
3.「開く」をクリックしたら、素材の準備完了です。タイムラインで編集しよう
1.読み込んだ素材をタイムラインにドラッグ&ドロップ。
2.横長の動画を使ってるなら、少し調整が必要です。動画をクリックして、右側の「エフェクトコントロール」で「スケール」を大きくして、「位置」を調整してください。エフェクトを付けてみよう
1.「エフェクト」を開いてみてください。
2.好きなエフェクトを見つけたら、それを動画の上にドラッグ&ドロップ。
3.「エフェクトコントロール」でエフェクトの強さなどを調整できます。遊び心を持って色々試してみてください。テキストを入れてみよう
1.「T」のマークをクリック。
2.動画の上でクリックして、好きな文字を入力。
3.フォントや色、大きさは「エフェクトコントロール」で自由に変えられます。音楽をつけよう
1.使いたい音楽を「プロジェクト」に読み込みます。
2.音楽をタイムラインの下の方にドラッグ&ドロップ。
3.長さを調整して、動画にぴったりフィットさせましょう。さあ、完成!書き出そう
1.上の方にある「ファイル」から「書き出し」→「メディア」を選びます。
2.「形式」は「H.264」、「プリセット」は「YouTube 1080p HD」を選んでおけば間違いないです。
3.ファイル名を付けて、保存する場所を選んだら「書き出し」をクリック。
これで完成です!最初は戸惑うかもしれませんが、何度かやってみるうちにきっと慣れてきます。さあ、あなたのクリエイティビティを思う存分発揮して、素敵なショート動画を作りましょう!
効果的な編集テクニックとテンプレートの活用法
ショート動画は、ちょっとした編集テクニックを使うだけで動画のクオリティが一気にアップします。
そして、テンプレートをうまく使えば、効率的に仕上げながら、プロっぽい動画を作ることができます。
ここでは、Premiere Proを使った効果的な編集テクニックと、テンプレートの活用法についてお話しします。
さらに、使いやすいテンプレートを提供しているサイトやサービスもご紹介しますので、参考にしてください。
使いやすい編集テクニック
まずは、ショート動画作りに役立つ編集テクニックをいくつかご紹介します。
これを押さえておくだけで、視聴者にインパクトを与えたり、テンポ良く見せたりできるので、ぜひ取り入れてみてください!
- ジャンプカットでテンポアップ
無駄なシーンをカットして、重要な部分だけを繋ぐジャンプカットは、短い動画にはぴったりです。これでテンポがぐっと良くなって、見ている人も飽きずに最後まで見てくれます。Premiere Proの「カットツール(Razor Tool)」で、不要な部分をサクッと削って繋げてみましょう。 - ズームイン・ズームアウトで動きを加える
動きのある動画は、視覚的に引きつけられますよね。ズームインやズームアウトのエフェクトを使えば、映像にダイナミックな動きを加えられます。Premiere Proの「エフェクトコントロール」を使って、ズーム効果を入れてみてください。特に、強調したい部分に使うと効果的です。 - スローモーション&ファストモーションでメリハリをつける
スローモーションやファストモーションも、動画の雰囲気を変えるための強力なツールです。感動的なシーンをゆっくり見せたり、アクションを速く見せたりすることで、視覚的なメリハリをつけられます。Premiere Proでは、「スピード/デュレーション」を簡単に調整できるので、ぜひ試してみてください。
テンプレートをうまく活用しよう
テンプレートを使えば、編集がもっと楽になりますし、プロ並みの仕上がりも手に入ります。
特にトランジションやテキストアニメーション、サムネイルなど、テンプレートを使うとすぐに完成度の高い動画が作れます。
- テンプレートの使い方
- Premiere Proで「エッセンシャルグラフィックス」パネルを開きます。
- 自分に合ったテンプレートを検索して選びます。
- テンプレートをタイムラインにドラッグ&ドロップするだけ。あとはテキストやカラーをカスタマイズすれば完成です!
これなら、時間がないときでも短時間で見栄えの良い動画が作れますし、デザインに自信がなくても安心です。
良質なテンプレートが見つかるサイト
次は、良質なテンプレートが手に入るおすすめのサイトやサービスをご紹介します。
特にショート動画に向いているものが揃っているので、ぜひチェックしてみてください!
- Envato Elements
Envato Elementsは、たくさんのPremiere Proテンプレートが揃っているサイトです。月額制で、トランジションやタイトルアニメーションを無制限にダウンロードできるので、いろいろ試したい方におすすめです。 - Motion Array
Motion Arrayは、シンプルで使いやすいテンプレートが豊富です。特に短い動画を作りたい場合、使いやすい素材がたくさん揃っているので、編集がスムーズに進みます。 - Mixkit
無料で使えるテンプレートが欲しいならMixkitがおすすめです。テンプレートの数も多く、無料でもクオリティの高いものが手に入ります。コストをかけずにプロっぽい動画を作りたい方にはぴったりです。 - Adobe Stock
Adobe Stockは、Premiere Proに最適化されたテンプレートを提供しているので、Adobeユーザーにはとても便利です。操作もスムーズですし、質も高いので、一度試してみてください。
テンプレートをうまく使うことで、作業がぐっと効率的になり、完成度も高まります。ぜひ上記のサイトを活用して、あなたの動画作りに取り入れてみてくださいね!
まとめ
Premiere Proを使えば、初心者でも簡単に高品質なショート動画を作成できます。
本記事で紹介した基本操作や編集テクニックを実践して、SNSでの存在感を高めましょう。
今すぐAdobe Creative Cloudを契約して、あなたのクリエイティブなアイデアを形にしてください。